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スメルハラスメントとは?口臭予防とスメルマネジメントの重要性
記述投稿日:2021年10月14日
記述更新日:2021年11月26日
企業において対策を講じるハラスメント対策。
セクハラ、パワハラなど、取り沙汰されるさまざまなハラスメントがありますが、その中でも「スメルハラスメント」はご存知でしょうか? 「スメルハラスメント」は「スメハラ」とも略され、体臭や口臭などによって周囲の人に不快感を与えることをいいます。 本記事では、口臭を中心としたスメルハラスメントについての問題点や対応に関する解説をしていますので、今後のスメルマネジメントの参考にして頂ければ幸いです。 スメルハラスメントとは
「スメルハラスメント」は「スメハラ」とも略され、体臭や口臭などによって周囲の人に不快感を与えることをいいます。
スメハラを引き起こすニオイの種類は上記のほか、タバコ臭や香水・柔軟剤など香りが強いものが原因となるケースもあります。 スメルハラスメントの厄介なところはセクハラやパワハラとは違い、個人の体質に関わるデリケートなケースもあり、他者が指摘することで職場の環境が悪くなったり、人権侵害となりかねない点が解決を難しくさせています。ニオイのもととなっている当事者に悪意がなく無自覚であることも。自分が発しているニオイにはなかなか気づきにくいため、自分のニオイが他人を不快にさせていることに気づけていない場合も少なくありません。 これらの要因がこの「スメルハラスメント」の対応や解決の難しさだとも言われております。
職場の人は意外にニオイを気にしている
上司の口臭が気になる、同僚から疲労臭がする、女性部下の香水がキツすぎる…。
上司や同僚の「ニオイ」は、もっとも話題にしづらい問題かもしれません。株式会社マンダムが2017年に行った「職場のニオイに関する意識調査」によると、「職場での周囲の身だしなみでもっとも“どうにかして欲しいこと”」の1位は「ニオイ(体臭)」で67.1%、2位も「ニオイ(口臭)」で60.2%でした。
参考:マンダム 職場のニオイに関する意識調査2017(2) 香水や柔軟剤などの香りが強い場合は注意程度で解決するケースがほとんどでしょう。ですが口臭や体臭の場合、指摘された人物が過度に傷ついてしまう可能性があり、センシティブな問題です。 同僚・部下のニオイが気になる、だからと言って指摘しようにも傷つく恐れもある。気に止むところです。 更なる問題は、上司から気になるニオイがする場合です。加齢臭が出てしまう年齢の人となると、職場でも重役に就いていることが多いでしょう。そんな大御所に対して、「口臭・体臭が気になる」というセンシティブな内容など、部下が指摘できるはずがありません。
悪臭が原因で売り上げが下がってしまう
ビジネスパーソンにとって、身だしなみの清潔感は欠かせません。とりわけ、社外の人と接する機会が多い職種ではなおのことでしょう。ですが、社外の人と接する機会の多い職種(例:営業職・飲食店やコンビニなどの接客業・タクシードライバー・配送業者など)の方々が悪臭を放っていたとしたら・・・。
株式会社マンダムが2017年に行った「職場のニオイに関する意識調査」によると、「ニオイ(体臭)のする人に対する、ビジネスシーンでの評価」の1位は「一緒に仕事をしたくない」で36%、2位は「気遣いや配慮が足りない」で35.9%でした。 参考:マンダム 職場のニオイに関する意識調査2017(2)
お客様や取引先にこんな印象がついてしまったらリピートは見込めず、対応を放置しておけば、徐々にそして確実に売り上げは下がっていく事でしょう。
ニオイの問題は指摘された人物が過度に傷ついてしまう可能性があり、センシティブな問題です。
売り上げを下げる事なく、ニオイの問題に対応するにはどの様な方法があるのでしょうか。
スメルハラスメントが及ぼす社内での問題
体調を崩す
不快なニオイ(スメハラ)により体調不良を訴えて来られる事が大きな問題です。香りに敏感な人ほど不快なニオイに対し頭痛や吐き気を起こす事があります。 集中力・生産性の悪化 不快なニオイ・嫌いなニオイがあると、人は注意力が散漫します。スメハラにより集中力が低下、生産性の悪化に繋がり、結果的に会社全体に影響を及ぼす事にも発展しかねません。社外営業にまで影響が及ぶ様だと事態は深刻です。 チームワークや人間関係の悪化 「ニオイが気になって業務に集中できない」「近づきたくない・できれば話したくない」「席を遠ざけてほしい」などの声が挙がってくるケースもあります。この様な状況だと、部署内コミュニケーションや連携などチームワーク力の低下を招き、人間関係の悪化や結果の出しにくい環境となってしまいます。
企業が実施できるスメルマネジメント
スメルハラスメントを放置すれば、社内環境は悪化をたどり、生産性は悪化、売り上げに響いてきます。
窓口対応や接客などの顧客対応の社員やスタッフであれば、社外イメージの悪化やクレームに繋がりかねません。 会社でニオイの問題が挙がってきた場合、速やかに対処し改善する必要があります。 ここではスメルハラスメントが起きた場合の対処法、スメルマネジメントについて幾つかご紹介します。
社内研修を実施する
部署単位や組織全体でニオイに関しての意識付けをする研修を行う事が効果的です。例えば、OJTやビジネスマナーなどの研修時に「ニオイのエチケット・マナー」の題材を盛り込む。ニオイの弊害についてどんなトラブルやクレームにつながりやすいかを、きちんと説明する。 「自分の行為は問題ないか」と振り返ってもらう機会を設けることで、本人に気付きを得てもらうことが重要です。 当事者に直接注意喚起する ニオイの原因となっている当事者に伝えるときには、二人きりで伝える、同性から伝える、具体的な改善案を提案するなど、本人の「恥ずかしさ」に配慮しましょう。異性から伝えた際、特に女性の場合感情的になりやすい傾向にあるため、パワハラやセクハラと捉えられトラブルに繋がるケースもあり注意が必要です。 デリケートな問題であるため本人の気持ちにも配慮して、伝え方やタイミングは慎重に検討しましょう。 福利厚生として対策グッズを提供する 誰もが気付かないうちにスメハラの当事者になりえます。よりよい職場環境を作るため、根気よく従業員を啓蒙していくことが一番大切です。ですがデリケートな問題でもあるため、対応を誤ると、社内環境の悪化やクレームの増大、あるいは当事者の退職や訴訟などに発展しかねません。 そこで、法定外福利厚生を使用し、従業員に対しニオイ対策グッズを提供する。こうすることで、社内全体でスメルマネジメントを行いニオイに関して意識を持たせる事ができます。また、スメハラの当事者に対しても直接の指摘をするわけでなく集団周知として促すことで、このデリケートな問題も自然と改善が見込めます。 |